ArtNote/作家/山本広巳
ARTIST

山本広巳

1941 – 2022日本 出身日本
1876191419511989現在
■ 山本広巳の生涯 1941–2022

山本広巳(1941–2022)は、生地・三重県四日市の伝統的な焼き物・萬古焼(四日市萬古焼)の作陶で知られる陶芸家。父は萬古焼の陶工で、九人きょうだいの六番目に生まれた。はじめは別の道を歩み、工業高校を出て会社員として働いたが、23歳ごろ陶芸に転じた。1964年、「先代松風」の号で知られる陶工に師事し、幼い頃から父の急須づくりを見て育ったこともあって、食器一般よりもとりわけ急須を専門とした。1978年に岡山の高島屋で初個展を開き、以後、各地の高島屋などで数多くの個展を開いた。1988年に四日市の桜町に半地下の穴窯と三室の登窯を築き、四日市の山から掘った、三十年以上寝かせたものを含む土を用いた。とりわけ、各急須の注ぎ口に作り込む茶漉しに、自作の木型を使って数百(作の大きさにより430〜800ほど)の小さな穴を一つ一つ手で刳る手間のかかる技で称賛され、日本有数の名手とされた。一つの急須はろくろから幾度もの数日がかりの焼成まで、完成に八〜十四か月を要した。2022年に没した。具体的な受賞は入手できる資料では独立に確認できなかった。

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