ArtNote/作家/松原利男
ARTIST

松原利男

1929 – 2005日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 松原利男の生涯 1929–2005

松原利男(1929–2005)は、江戸期に遡る木綿の浴衣地の型防染の技・長板中形を専門とする染色家・版画家。1955年に長板中形で人間国宝(重要無形文化財の保持者)に認定された松原定吉(1893–1955)の次男。三人の兄弟とともに「松原四兄弟」と呼ばれ、父の没後にその染めの工房と技を継いだ。糊の防染と藍染めを別々の職人が行う伝統的な分業ではなく、父と同じく、自ら藍甕を保って全工程を一手に担った。日本工芸会の染織の部の会員で、「長板中形三ツ字菱微塵」などの作を日本伝統工芸展に出品した。のちに工房を東京から千葉県・房総半島の山あいへ移したが、これは子の松原伸生(2023年に長板中形で人間国宝に認定)の修行を確かにする目的も含んだ。松原利男は型染めに連なる版画も手がけ、シルクスクリーン「NY.NY.」(1969年)が第7回東京国際版画ビエンナーレ(1970年)に出品され、1961年の型染めの木綿の浴衣とともに、(作家の寄贈、1975年)東京国立近代美術館に所蔵される。正確な生地・美術教育・出品や受賞の全容は、これらの資料を超えては独立に確認できなかった。

作品例

長板中形三ツ字菱微塵
NY.NY.
染織版画

関連の深い作家

松原定吉
1893–1955
父で長板中形の人間国宝
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