ArtNote/作家/桂盛行
ARTIST

桂盛行

Katsura Moriyuki
1914 – 1996日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 桂盛行の生涯 1914–1996

桂盛行(1914–1996)は東京で活動した金工家で、江戸初期に遡る刀装具・装飾金工の職人の系譜・彫金の柳川派の伝統に立つ。この派の桂の分家は、豊川光春(二代)や桂光春など、精緻な煙草入れ・帯留などの装飾金工で名高い明治〜昭和の名工を輩出した。盛行は桂光春の甥で、やがて桂の分家の当主の地位を継いだが、叔父に直に学んだのではなく、彫金の正式な修行は光春の高弟でその婿でもあった鈴木春盛に受けた。この修行を通じて、打ち出し・彫り・象嵌・色絵など、江戸期から柳川の系譜に伝わる中核の技を修めた。公立の収蔵記録(国立工芸館・東京/金沢など)は、菊の意匠の香合(1970年)など少なくとも一点の金工の作を挙げ、その頃に出品する作家として活動したことを示す。盛行の歴史上とりわけ重要な役は、子・桂盛仁(1944–2024)の最初の師として、家の伝統的な彫金の技を伝えたことで、盛仁はのちに2008年に彫金で重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定された。以上を超える、盛行自身の出品歴・受賞や作の全容は二次資料でも記録が薄く、生地・学歴・柳川派を超える所属など一部の伝記は裏づけが薄い。

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