ArtNote/作家/河合卯之助
ARTIST

河合卯之助

1889 – 1969日本 出身日本
1800185719131970現在
■ 河合卯之助の生涯 1889–1969

河合卯之助(1889–1969)は京都の陶芸家・陶画家で、1889年3月3日、清水焼の伝統の中心地・京都の五条坂に生まれた。陶工・河合瑞豊の次男で、弟・河合栄之助も陶芸家となった。卯之助ははじめ日本画を学び、1911年ごろ京都府立の絵画の学校(京都市立絵画専門学校の系譜)を出た。白樺派の人道主義的な個人主義に影響され、はじめ木版・木彫を試み、1916年に自刻の版画集「伊羅保」を刊行してから、同年に決定的に陶芸へと向かった。1922年に朝鮮へ渡り歴史的な陶磁を研究し、1926年に「河合卯之助陶画集」を刊行して、絵と陶を結ぶ持ち味を示した。1927年に京都郊外の向山に自らの窯を築き、当時の組織された出品団体とはおおむね距離を置いて(官展系の帝展・文展のグループ展には出さなかったと記される)独立して制作した。1933年に独特の「押葉」の装飾陶の技で特許を得た。作は1937年のパリ万国博覧会(現代美術・工芸)、1938年のニューヨーク・サンフランシスコの博覧会など国外でも紹介された。1943年に随筆集「窯言」を刊行した。上絵の赤で描く独特の陶と、山野草の自然主義的な写生を装飾に用いたことから「赤絵の卯之助」と親しまれ、京都の陶の主流とは異なる洗練された絵画的な装飾の作風を培った。1969年、京都府乙訓郡の自宅で79歳で没した。

作品例

伊羅保
陶芸
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