ArtNote/作家/石渡江逸
ARTIST

石渡江逸

1897 – 1987日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 石渡江逸の生涯 1897–1987

石渡江逸(本名・正一郎、1897–1987)は大正末から昭和にかけて活動した新版画の木版画家。東京・芝の神明町(現・港区浜松町)に、着物の意匠に縁のある家に生まれた。小学校を出た後、義兄で、幕末の浮世絵師・歌川国芳の門人だった伊草仙心に日本画・染織・図案を学んだ。1920年代には横浜の百貨店・野澤屋(のちの松坂屋)の染織・図案のデザイナーとして働き、これを1930年代初めまで続けた。1917年頃から新版画の風景画家・川瀬巴水に学び、巴水の紹介で、新版画の運動を興した版元・渡邊庄三郎と出会った。渡邊のもとで風景木版画を制作し、1930年頃に版画に専念して江逸の号を用いた。その版画は、巴水の理想化された旅の風景とは対照的に、東京や横浜・神奈川の街や雨、たそがれ、日常の情景を写実的に描き、芸術的には独自だったが、輸出向きの師の作より商業的には振るわなかった。版画市場の衰退後は再び図案の仕事に戻った。1987年に没した。

美術運動

新版画
大正〜昭和

版元・彫師・摺師の分業で、浮世絵の技法を近代に甦らせた木版画。

石渡江逸から広がる系譜

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