ArtNote/作家/鑿の会
ARTIST

鑿の会

日本 出身日本

「鑿の会」(のみのかい)は個人ではなく、木口木版(もくこうもくはん、柘植などの木口を彫るビュラン彫りの西洋の技で、板目を摺る従来の浮世絵の木版とは別)を美術の媒体として甦らせた日本の版画家の集まり。1970年代に結成され、種データのおおよその「1977」年ともおおむね符合するが、資料は「1970年代に結成」と大まかに記すのみで、確かな創立年は定まらない。1960年代から独学で、書籍・新聞の挿絵の写真製版に取って代わられて「忘れられた媒体」となっていた木口木版を、独りで再発見し習得した版画家・日和崎尊夫(1941–1992)を中心に集まった。日和崎に技を学んだ柄澤齊(1950年生)ももう一人の中核の会員で、ときに会の最後の存命の創立の参加者に挙げられる。鑿の会の会員は、展覧会と共有する実践を通じて、日本の現代版画の場のなかで木口木版を広める大きな役を果たし、純粋に商業の挿絵の技ではなく認められた美術の媒体として確立するのを助けた。会の遺産は後世代の日本の木口木版の作家にも影響し、峰岸伸介(1970年、東京生)は、鑿の会と柄澤齊を形成期の影響として明確に挙げ、この媒体の復興における会の役をたたえる記念の随筆「鑿の会」(2006年刊)を著した。「鑿の会」は集団を指し、個人の伝記の事実(生没年・生地)はあてはまらない。会員名簿・正確な創立日・完全な展覧会の歴は独立には確認できず、上記は裏づけられる範囲を映す。

美術運動

木口木版
現代

木口を彫る西洋の技を美術として甦らせた版画

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