ArtNote/作家/阿部貞夫
ARTIST

阿部貞夫

1910 – 1969日本 出身日本
1850189419381982現在
■ 阿部貞夫の生涯 1910–1969

阿部貞夫(1910–1969)は北海道で活動した木版画(木版画)の作家で、その生涯と仕事は留萌・釧路の町や札幌と深く結びついた。1910年(明治43)に生まれ、第二次大戦の前・中の困難な時期に作家として育ち、戦後の復興・高度成長の時期まで制作を続けたが、その生涯は慢性の貧困と病に彩られたと伝わる。こうした苦難のなかで独特の作風を築き、北海道の自然と、沿岸・河川の地域の働く暮らしに主題と着想を求めた。最もよく記録される版画「氷結の川」(1958年、釧路市立美術館蔵)はこの傾向を代表し、沖のニシンの漁場を描く版画「鰊沖場」(個人・画廊の収蔵)も同様である。全国に支部をもつ美術団体・新世紀美術協会(新世紀美術協会)に連なり、これを通じて版画を発表した。1969年(昭和44)、その仕事への広い評価が芽生え始めた矢先に没したと伝わる。仕事と生涯は数十年を経て再び注目され、北海道の版画家・手島圭三郎の作の回顧の書に連なって、2023年に評伝「木版画家 阿部貞夫の生涯」が刊行され、同年5月には札幌市民交流プラザで専用の「阿部貞夫版画展」が開かれた。これらの事実を超える、生地・師・正式な出品の記録・受賞の詳しい情報は、あたった資料では裏づけられず、未確認とすべきである。

美術運動

新世紀美術協会
戦後

全国に支部をもつ日本の美術団体

作品例

氷結の川
鰊沖場
版画
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